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特許翻訳道場

稽古の手引き


 特許翻訳道場は、「特許翻訳基本セミナー」を修了した人たちが、特許翻訳のプロレベルを目指して腕を磨くための稽古場です。

 当道場では、米国特許明細書をテキストとして使用します。英文和訳であれ、和文英訳であれ、はたまたレター等の通信文であれ、特許翻訳の力(特許英語の力)をつけるには、米国特許明細書をじっくりと丹念に読み込み自分で訳してみることが絶対に必要です。

 当道場での稽古に参加するには、まずテキストとして指定されている米国特許明細書のコピーを入手して下さい。コピーを入手したら、その明細書を、図面を参照しながら、声を出して何回も読んで、発明の内容を理解するとともに、明細書全体の記述の流れを感得するようにして下さい。

■ 発明の内容が大体理解できたら、辞書や用語集を引きながら、テキストの全文を最初から最後まで翻訳してみること。うまく訳せないところは英文のまま残しておいてけっこうです。その際、これまでに出会ったことのない表現や語句を例えばノートやカードなどに書き写しておくとよいでしょう。

 当道場では下記の要領で稽古します。

翻訳課題

テキストの米国特許明細書から、重要な表現や語句を含んだ個所や、発明の内容を理解するために重要な個所等を選んで翻訳課題とします。

稽古に参加する方法:

翻訳課題を翻訳して下さい。その場合、一語一句を忠実に翻訳し、そしてその訳文を何回も読んで、文章に流れをつけるようにして下さい。決して最初から意訳をしないこと。(最初から意訳する癖をつけてしまうと、原文を厳密に分析して検討しなくなり、いくらこの道場に参加して稽古みたいなことをやっても、ちっとも上達しませんし、特に英文を書く力はつきません。)

そのようにして完成した訳文を、指定された期日までに、当道場宛てにメールで送って下さい。メールは下記のような形式にしてください。

       住所(△△県▽▽市)
       氏名
       ハンドル名

        ○月第○回課題訳文

            −訳文−

        メッセージ

            −メッセージ文−

        (住所 ハンドル名)

ここは「道場」であり、あなたは、稽古をつけてもらうわけですから、メッセージには、「先生、よろしくお願いします」と言うご挨拶を入れて下さいね。それに続いて、課題についての質問や、課題を訳すときに苦労したことや工夫した点などを書いて下さい。

課題訳文とメッセージを一緒に1つのメールに入れて下さい(添付ファイルにしないで下さい)。

講評の要領:

課題における重要な表現や語句についてコメントし、比較的良くできた訳文を<訳例>として発表します。

他の参加者の<訳例>をじっくり味わって下さい。他の人たちが、どのような訳しかたをしたかを知ることは、きっといい勉強になるはずです。

補足だが重要なことです:

とにかく休まずに稽古に参加し続けて下さい。

参加しないで「講評」を見ているだけでは稽古したことにはなりません。どんな習い事でも、他人が稽古するのを見ているだけでは決して上達しませんね。

当道場での稽古の目標は、当面は英文特許明細書の内容を理解して、それを出来るだけこなれた日本語に翻訳できるようになることですが、最終的には、英文特許明細書を書けるようになること(日本語の明細書を英語に翻訳できるようになること)、そして特許実務に関する英文通信文が書けるようになることにあります。そのためには、何と言っても、米国特許明細書をとことん読み込んで「特許英語」に徹底的に馴れ親しむことです。

日本やアメリカなどの特許制度そのものに関心をもって下さい。竹田和彦著「特許がわかる12章」(第5版)ダイヤモンド社 \2,000をお薦めします。この本を熟読して特許制度の概要を習得すること。道場でも、この本を参考にする予定です。特許翻訳をやるには、特許制度についての知識が絶対不可欠です。

特許翻訳の対象である特許明細書は、発明を開示した技術文書であるとともに、その発明の技術範囲(権利範囲)を決定するための法律文書(権利書)でもあります。

したがって、特許翻訳では、英語の力は勿論のこと、技術の知識と法律の知識が要求されますが、特に文系の人は技術に関心をもって下さい。

特許翻訳を仕事にしたいのであれば、技術についての体系的な勉強を文系の人にはぜひお勧めします。例えば、放送大学で理系の大学課程を履修するとか、夜間の理系大学に通うとか。

さあ、道場で楽しく稽古しましょう!

                                               道場主 弁理士 山元 俊仁

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